ベトナムで勤務する外国籍社員は、2つの形態に大別されます。1つは外資系企業の本国からの出向(駐在員)で、もう1つはベトナム国内に拠点を持つ企業(日系、ベトナム系、その他外資系企業含む)に直接雇用される形態です。後者は一般的に現地採用と呼ばれ、ベトナムにおいては、年々その数が増え続けています。SEKISHO VIETNAMでは、ベトナム人の人材紹介に加え、日本人やその他外国籍社員のベトナム国内企業への現地採用の支援も行っています。 


現地採用のメリットについて、以下に記載いたします。

1.ベトナム国内外資系企業開拓 

ベトナム国内には、日系、韓国系、欧米系に加え、近年は中国からのベトナムシフトによる中国や台湾系企業など、世界各国の外資系企業が進出してきています。そうした中で、ベトナム国内の外資系企業にアプローチをする際に母国語が話せる社員がいることは、お互いの安心にもつながりますし、営業においては、案件獲得率もぐっと上がってくることが考えられます。特に進出数の多い、日系、韓国系、中国系、台湾系企業向けに、それらの国の出身者を求める企業が多くなっています。 

2.製品・サービス、業務の品質改善 

ベトナムにおいては、製造業やIT業における現場やアドミン系業務で働く現地採用の方も数多くいます。製造・開発現場やバックヤードにそうした社員がいることで、企業としては品質の担保や改善につながるケースも多く、企業の中核を支える人材として注目を集めています。 

3.人件費の削減 

外資系企業にとって経営課題の1つとなっているのは、駐在員に掛かるコストであると思います。なるべくであれば駐在員を減らしたい、できることならベトナム人社員に経営を任せたい、そのように考える企業も少なくはないのではないでしょうか。そうした中で、駐在員よりはコストを低減でき、良いパフォーマンスを期待できる人材として、現地採用社員を活用する企業も増えています。 

4.雇用者・被雇用者双方のニーズの合致 

上記のような企業のニーズは、現地採用で働きたい外国籍社員のニーズとも合致しています。最近は、日本人でも若いうちに海外での勤務経験を積みたいという方、もっと言うと、学生時代から留学やインターンシップ等の形で海外での生活や仕事を経験したいという方が増えています。駐在員となると、日本で就職してすぐにチャンスが巡ってくるケースは非常に少ない中で、海外企業で直接働くことができる現地採用は、若い海外勤務希望者にとって、大きなチャンスとなっているのです。企業も社員もWin-Winの関係が築けると良いですね。